piyoco-rockの日記

どーしてオルタナティヴ・ロックは日本ではマイナーなの?

Car Seat Headrest 自閉にガスマスクは必要か?

去年は凄まじくお仕事が忙しくなりまして、
コロナ中の余暇を利用していたブログ活動も全くできなくなってしまいましたが、
なんとか継続しようと模索中です。
そんなこんなで、今年もよろしくお願い申し上げます♡

 

前回(とはいってもかなり前の話)、肉体派のレッチリを取り上げましたので、
その対極を‥‥と、考えていたのですが、
それが「Car Seat Headrest」です!

 


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Crows (Live at Brooklyn Steel)

 

上のリンク画像は、2023年のライブアルバム。
70年代ロックバンド的なイカついイメージもありますけど、
そもそもは、ウィル・トレドというフロントマンの
ソロプロジェクトからはじまったバンドです。

 

このウィル・トレドって人は、2010年頃から、
自虐と自閉フレーズ満載の歌詞に、エモ的なメロディーを乗せた曲を作って、
Bandcampに上げてたDIYミュージシャン。
その特殊な世界観に目をつけた名門レーベル、マタドールが契約を申し出て、
音楽シーンに浮上してきました。

 

本人もインタビュー等で語っている通り、
筋肉至上主義みたいなところから一番遠い人物像で、
一般的なロックのイメージからはかけ離れてはいますが、
ボウイをルーツの一つとする、オルタナの系譜では、
このキャラクターも、ある意味定着したキャラクターの一つなのかな?
個人的には、ドランクドラゴン鈴木拓さんを、もう少し可愛くした印象です。
ファンの人見てたら、ごめんなさいかもですが、
私は、鈴木拓さん結構好きなんです。
いわゆる眼鏡キャラですね。

(※鈴木拓さんは肉体派の側面もあります)

 


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Car Seat Headrest: NPR Music Tiny Desk Concert

 

バンド名の「Car Seat Headrest」は、
その名の通り、車のシートのあの部分のことで、
実際に車の中で曲を作ってたこともあるそう。
以前は「ナーヴァス・ヤング・メン」という別名義もあったらしく、
その自虐ぶりは相当なもの。
とはいっても、その自虐は、人生を悲観して自殺しちゃうようなものではなく、
皮肉たっぷりな肯定感すら感じます。
自信満々の人って、やっぱりどっか破綻しているというか、
別の病気のような側面も感じるので、
Car Seat Headrestに親近感を抱く人も多いのではないかと‥‥
それが今の人気に繋がっているのかも。

 

初期のベックに近いような多作ぶりで、
紹介したい曲も凄く多いのですが、
いざ紹介しようとなると、やっぱり代表曲を選ぶことになる!!!

 


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Car Seat Headrest - "Drunk Drivers/Killer Whales"

 

さっき、ベックの名前を出しましたけど、
ベックの場合、年齢的なものか、
基本的な背景にフォーク的なメロディーを感じますけど、
Car Seat Headrestの場合、やはり年齢的なものか、
背景にエモ的なメロディーを感じます。
それぞれの年代の非マッチョ表現なのでしょう‥‥

 


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Car Seat Headrest - "Can't Cool Me Down" (Official Lyric Video)

 

ジャンルレス、ボーダーレスに発展していくのが、
このタイプのミュージシャンの良いところ。
エレクトロ化しても本質は変わらない。
逆に更に曲の良さが感じられるぐらいの秀作!!!



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Car Seat Headrest - "Martin" (Official Lyric Video)

 

最近のウィル・トレドは、眼鏡キャラから、ガスマスクに変わっていったのだけれど、
このMVでは、洗い物をしているという可愛い光景。
狂気が増してるとも言えるけれど、どこか可愛らしいモンスターの日常を感じます。
ベックは、年々目が死んだようになって、あまり笑った顔を見なくなった。
有名になるって、なかなか大変そう。
正気を保つにはガスマスクも必要なのかも。


ガスマスクもボウイが教えてくれた処世術の方法論の一つ‥‥かな??


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David Bowie - DJ (Official Video)

 


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Car Seat Headrest - "Golden Years"

 

 

レッチリ再び! Red Hot Chili Peppers

世間のコロナ明け感?で仕事が忙しくなりまして、

なかなかブログ更新もできないまま時間が過ぎてました。

 

去年辺りから今年(2023年)にかけて、

Red Hot Chili Peppersは、非常に活発な活動量で、

日本でも「レッチリ」再燃のイメージです。

Red Hot Chili Peppersも、私の年齢以下の女子にも紹介しておくべき

重要なオルタナティヴバンドのひとつですね!!!

キャリア40年の超ベテランなのに、

いつ見てもエネルギーほとばしる若手感!

 

日本でオルタナバンドが人気バンドとなるためには、

男性人気が不可欠みたいなのですが、

レッチリ」という日本独自の愛称があることからもわかるように、

Red Hot Chili Peppersは、その容姿、音楽性ともに、

日本人男性にも大歓迎で受け入れられたみたいです。

両親からの情報ですが、人気絶頂の頃、Red Hot Chili Peppersの新譜発売が

地上波のテレビCMで告知されてたということにビックリ‥‥

当時リアルタイムだった人達が本当に羨ましいです。

 

 

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オリジナルメンバーである、ヒレル・スロヴァク、ジャック・アイアンズ在籍時のMV。

すでに出来上がってます!! 裸スタイルと肉体感!!!

 

この当時の音楽性には、エアロスミス的ヒップホップ感とパンクの融合といった印象を受けます。

マルコム・マクラーレンと共作した曲もあるから、パンク志向はマストなのかな?

前作「Freaky Styley」では、御大ジョージ・クリントンパーラメントファンカデリック)がプロデューサー。

レッチリにはファンク志向も欠かせません。

日本のライブハウスに行くと、パンクなのに

ファンク的スラップ奏法のベーシストがいるバンドをよく見かけますが、

やっぱりフリーの影響大かなと思ってます。

このタイプのベーシストは、9割ぐらいの確率で上半身裸です!

 

私の個人的好みとしては、レッチリの場合、

ジョン・フルシアンテなのです。

レッチリは、ギタリストのメンバーチェンジが激しいバンドですが、

ジョン・フルシアンテは、比較的安定定着しているメンバーなのかも?

 

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「Under the Bridge」

ジョンのギターの特徴がよく出てる曲。

オールドロックの質感と、それとは真逆のオルタナ感がミックスされてます。

スージー・アンド・ザ・バンシーズのジョン・マクガフに影響を受けたという

ニュアンスも伝わってきます。

 

 

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「Blood Sugar Sex Magik」

この曲も大好きなアルバムタイトル曲。

リック・ルービンのドライな音質のプロダクションが冴えてます!

アンソニー・キーディス(ボーカル)

フリー(ベース)

チャド・スミス(ドラムス)

ジョン・フルシアンテ(ギター)

というお馴染みのメンバーで、いかにもレッチリらしいアルバム。

 

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ジョン・フルシアンテとボウイの奇跡の共演

「Bring Me The Disco King」

やっぱりジョンは才能あるなあ‥‥

 

 

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「Tippa My Tongue」

 

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「The Drummer」

 

最新のレッチリは、レッチリらしさを失うことないままに、

ますます実験的で新しくなってます!!!

「Tippa My Tongue」の音は、なんだか最高にオールドテイストで、

不思議なタイムトリップ感!!!

 

MV見てて思うのです。

フリーはそもそも野獣だし、

チャドは巨人だし、ジョンも最近フランケン化している中、

唯一「女子受け」可能な、最後の砦のアンソニーも、

負けじと「チョビ髭スタイル」となりました!!!

レッチリは、ますます完成形に近づいてます!!!

 

 

oasis 最後のロックンロールスター!?

オアシスのフロントマンだった、リアム・ギャラガードキュメンタリー映画

「アズ・イット・ワズ」が2020年、「ネブワース22」が2022年‥‥

2009年に解散したオアシスの伝説化が定着しているな‥‥と実感するこの頃です。

 

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リアム・ギャラガー:ネブワース22』予告編

 

この日記は、私の年代や、もっと若い世代の女の子にも、

オルタナティヴな音楽の良さを知ってもらいたいという野望を持って書いてますので、

90年代以降、最強の大物との呼び名も高い

oasis / オアシスは、避けては通れないバンドなのです!

 

私の若い頃の朧げな記憶では、

坊主頭で凄い揉み上げスタイルのリアムが

日本の音楽番組に出た記憶があるのです。

朧げな記憶なので、ダウンタウンの番組かと思ってたのですが、

検索してみますと、どうやらそれはMステだったようですね。

その出演に関するノエルの発言が誤解を生んで、

有吉弘行さんや、AKB48なども巻き込んだ騒動になりましたが、

オアシスの活動は、その奔放な毒舌や、やんちゃな行動から、

本国イギリスにとどまらず、常に騒動と共にありました。

(Mステに関する発言は、どうやら誤訳によるもので、

ノエルに悪意は無いみたい。

なんでもかんでもファッキン、ファッキンって言ってたりするから、

慣れてない人が訳すと間違えちゃうのかも??)

 

オアシスは、比較的オルタナバンドの中では、

日本でも知名度が高いバンドです。

がむしゃらで前向きなイメージの歌詞は、

CMソングなどにも使われやすいし、とにかく曲が良い!!!

キャッチーでポップだから、

オルタナ特有の気持ち悪さを感じない人も多いのかも?

(私はこの気持ち悪さが好き!)

オアシスのことは知らなくとも、「Whatever」などの曲を聞いたことがある人は

案外多いんじゃないかなぁ。

 

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Oasis - Whatever

 

子供の頃、この眉毛には衝撃を受けました!!!

サンダーバードの人形みたいなこのルックスは、

体毛を極端に毛嫌いする今時の女子(男子も?)には受け入れられないかも?

そんなリアムも、専属のメイクさんでも付いたのか、

その後はすっかり垢抜けして、本来のイケメンが映える姿になってます。

ただし、野獣の本性は変わってませんので、

時々、Mステ出演時のようなワイルドなスタイルになることもしばしば‥‥

その辺りの「男臭さ」が日本でも人気がある理由なのでしょう。

不思議なことに、日本で洋楽バンドが売れるには、

男性の支持が欠かせないみたいです。

 

オアシスは、ガテン系の立場から、アートスクール系やおしゃれ系のバンドに

次々と喧嘩をふっかけて、炎上商法のように話題を振りまいていましたが、

私の個人的感想としては、その言動は、本音半分、

ショービジネスとしての話題作り半分の、

かなりエンターテインメントのプロ的な印象があります。

みんなが喜ぶロックのイメージをよく知ってたのかも?

 

私の稚拙なバンド経験から、恐れ多くも、その音楽性を評価するとすれば、

短いフレーズの間に、コードとメロディーの関係に

マイナー感とメジャー感を織り交ぜたり、

独自の転調感があったりと、ざっと聴くとシンプルに聴こえるようでいて、

実は音楽的にとても優れた楽曲ばかりで、

そもそもオアシスの音楽自体がアート系といっても良いぐらいの

高いクオリティーを感じています。

更に、リアムのボーカルを筆頭に、演奏能力もすごーく高いバンドだと思う。

単純にストリートのやんちゃな人達ではなく、

完全にプロのミュージシャンでアーティスト!!!

それが「愛すべき馬鹿」を演じている‥‥そんな印象です。

リアムの実直な性格は演出ではないと思うけど‥‥

 

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Oasis - D'You Know What I Mean?

 

 

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Liam Gallagher - Everything's Electric

 

リアム・ギャラガーと、ニルヴァーナデイヴ・グロールが共演した

「Everything's Electric」。

そういえば、ノエルもニルヴァーナには好印象を持ってたって言ってたっけ。

時間はどんどん進んでるな〜!!!!

私も老化には気をつけなくちゃ‥‥

 

 

 

イヴ・トゥモア ロックを再定義する??

最近、エレクトロニカなどの電子音楽ジャンルから、
ロックのフレーバーがする音楽が発信され続けている。

名門Warp Recordsからリリースを続けるイヴ・トゥモアもその一人。

うーん、濃いなー‥‥このヴィジュアル。

日本の茶の間では、レイザーラモンHGを連想しそう。

 

 

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Yves Tumor - Echolalia

 

 

クィア(LGBTQのQ)のミュージシャンだから、

その影響も色濃いのかも?

スロッビング・グリッスルをフェイバリットにあげてるのも頷けます。

 

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Throbbing Gristle - Discipline

 

 

LGBTQの人達が作り出す芸術は、

ものすごい独創性と影響力があって、その後のシーンを塗り替える。

イヴ・トゥモアの音楽も、その一例となり得るのか‥‥

ポテンシャルを感じます!!!

 

 

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Yves Tumor - Noid

 

 

イヴ・トゥモアは、ロックに接近する以前から、

無機質な均等間隔のビートを使った電子音楽ではなく、

人間のグルーヴに近いリズムを使っていたし、

しかも歌も普通に歌う、パフォーマンスをするトラックメーカーだった。

この流れが、そのまま、パンク、ニューウェイヴ、

そしてオルタナティヴロックに向かわせたのかもしれない。

 

個人的には、この凄まじいまでに色濃い世界観に、

グラムロックを連想してしまいます。

ボウイみたいに麗しい美し目のグラムじゃなくて、

初期のロキシー・ミュージックみたいなグラム!!!

ハイブランドとも親和性が高そう。

ひょっとしたら、もうモデルとかやってるのかも?

(イヴ・トゥモアの本名の苗字は「Bowie」らしいです。)

 

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Roxy Music - Ladytron

 

 

最近Warp Recordsは、人間のパフォーマンス傾向が強い作品が多い気がする。

よく考えてみたら、エイフェックス・ツインの頃から、

そのテイストはすでにあったような‥‥

 

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Aphex Twin - Come To Daddy

 

Warp Recordsの有名なコンピ「Artificial Intelligence」を聞いても、

やっぱりロックの匂いがしていた!!!

この傾向、まだまだ続くみたい。

 

 

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Artificial Intelligence

 

 

オルタナティヴ・ロックの系譜を探ってみる Part1

オルタナティヴ系の音楽には、そのネーミング通り、

何か新しい、それまでにない音楽的アプローチがありますよね!

ロックは、その発生時から、

ずっとオルタナティヴを運命付けられているわけですが、

その歴史の中では、時に保守的な方向に走ったり、

権威主義に陥ったりすることもあったみたいです。

でもそんな時にも、また次の新しいアイデアを持つアーティスト達が現れて、

オルタナティヴは続いてきました。

 

時代を変えてきた、そして今のオルタナティヴ系音楽への

影響が強いと思われるアーティスト達を、

個人的な思い重視で、振り返ってみたいと思います。

もちろん他にも重要なアーティストはたくさんいますが、

あくまで「個人的な思い」と「現在のオルタナへの影響大」ということで、

よろしくお願いします!!!

 

まずは、なんといってもThe Beatlesでしょう!

リズム&ブルースから始まった彼らの活動は、そこからすぐに大きく逸脱!

トラッド、ラテン、クラッシック、エスニックなど

様々な音楽を自然に吸収し、そのエッセンスを取り入れながら、

レコーディング技術の実験にも挑戦!

今のオルタナのスタンスを、当時もうすでに

完全にフォーマット化していた感がありますね。

 

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「Strawberry Fields Forever」

牧歌的な可愛らしさとサイケデリックの融合!

レコーディング実験的な作品としても、歴史的金字塔!!!

個人的にも一番好きなビートルズの曲なのです。

 

 

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「Helter Skelter」

パンクからヘビメタまで、今もカバーされ続けている

ビートルズのハードな側面の代表曲だと思う。

ビートルズは、この幅広さがその特徴の一つですね。

いろんなジャンルの種を蒔いた天才達。

 

 

 

一部の人達?には、オルタナのルーツ的バンドとしても人気の高い

Buffalo Springfield

ニール・ヤングが在籍していたから当然かな?

 

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「For What It's Worth」

サイケデリックなギターフレーズは、

のちのニューウェイヴ音楽の、エコーを多用した音像

(エコー・アンド・ザ・バニーメンとか、U2など)も連想させます。

バッファロー・スプリングフィールドアメリカのバンドってところも気になります。

 

 

そして、やはりこれでしょう!

King Crimson

ロバート・フリップ率いる知能派、技巧派です。

非常に長い活動の歴史の中で、常に変化を繰り返しながらも、

そのクリムゾンらしさは色あせるなく、

ずっと次世代音楽としての影響力を放ち続けてきました。

90'sオルタナの名プロデューサーであるナイジェル・ゴドリッチも、

その影響を公言してました。

 

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「21st century schizoid man」

リンク映像はライブの様子ですけど、

レコーディングバージョンでは、ボーカルが拡声器みたいに歪んでます!

印象的なギターフレーズは、ファンでなくとも一度は耳にしたことがある

強烈な破壊力の一曲です!!!

プログレに分類されるバンドですが、

多くのプログレバンドにみられるようなクラッシック趣味が薄く、

音楽的実験とサイケデリアに、その興味は向いているみたい♡

 

 

そして、そのサイケデリアの王様!!!

The Doorsです。

エコー・アンド・ザ・バニーメンが、

80's版ドアーズに感じられるのは私だけ??

ジム・モリソンの破滅的なキャラクターと、

ベースレスのバンド構成(オルガンが低音も担当)が、

魔術的魅力を醸し出すバンドですね!

 

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「 The End」

ニコもカバーしている名曲中の名曲です。

フランシス・コッポラ監督の「地獄の黙示録」にも使われてますね。

ギリシア神話オイディプスベトナム戦争を連想させる歌詞は、

ジム・モリソンの詩人としての特徴と、その視点がよく現れていると思います。

 

 

 

そして絶対に忘れてはいけない、オルタナの本流中の本流!

David Bowieです。

 

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「Space Oddity」

フォーク的ロックからグラムロックへ変貌し、

一躍稀代のスターとなったデヴィッド・ボウイ!!!

アルバム一枚毎に変容し、そこで提示した音楽的アプローチや価値観は、

様々な音楽ジャンルをも発生させました。

パンク、ニューウェイヴ、オルタナティヴ、ワールドミュージック

エレクトロニカシューゲイザー、ノイズなどなど‥‥

まさにオルタナのキングです!!!!

 

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またその活動は、ベルリンの壁崩壊にも貢献するなど、

常に社会情勢とリンクしていましたし、

映像アートなどの先駆者としても知られていますね。

ボウイの魅力は、あまりに大き過ぎて書き切れません。

また改めて、別の回でご紹介させてください♡

数回分になるかも??

 

 

そして次は、ボウイとの親交も深い

The Velvet Undergroundです。

フロントマン、ルー・リードのソロ作

「Walk on the Wild Side ワイルドサイドを歩け」を

ボウイがプロデュースしたことはあまりに有名です。

 

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Sunday Morning

The Velvet Underground, Nico」名義でリリースされた作品は、

アンディー・ウォーホルがプロデュースしたことでも知られていますね。

アルバムそのものが現代アートとして認識されています。

カントリーのような、ルーツミュージックも連想させるバンドの基本テイストに、

不思議なサイケデリック感と、ある種の近未来感が漂っています。

ウォーホル主催のファクトリーと呼ばれた

アートコミュニティーの影響でしょうか‥‥

トム・ヴァーレインのテレビジョンや、REMなどにも、

その影響が及んでいるように感じてます。

 

 

 

そしてこちらも、ボウイの親友イギー・ポップが率た

「 The stooges」です!!!

過激なパフォーマンスと荒削りな演奏から、

MC5などと並んで、元祖パンクバンドと言われていますね。

piyocoは、イギーのセクシーな低音ボイスにハマり続けています♡

 

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「Search And Destroy」

こちらはボウイがミックスしたバージョンです。

発売当時は、あまり売れなかったらしい。

後からジワジワのパターンです。

ジム・モリソン同様、イギー・ポップもまた詩人としての才能が素晴らしい!

俯瞰した視点が独特で、その世界観に一度入り込むと抜けられません。

過激なだけじゃないのです。

 

 

バッファロー・スプリングフィールドでも触れた

Neil Youngも絶対に外せません。

クレイジー・ホースとのバンド活動とともに、

グランジなどのオルタナ音楽に多大な影響を与え続けています。

ダイナソーJr.ニルヴァーナパール・ジャムなどは、

その直系と言えるかもしれません。

 

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「 Old Man」

ベックの回で、ベックのカバーを紹介しましたが、

これはそのオリジナル。

piyocoは、ニール・ヤングの少し外れた音程の歌唱法に、

深ーい味わいを感じてます。

ちゃんと音程を合わせないことの魅力を、

オルタナの音楽は数多く示しているのだけれど、

ニール・ヤングの影響も大きいのかな?

Jポップや日本のロックでは、音程とリズムのズレは基本NGらしいから、

オルタナが日本で受けない理由は、その辺りにもありそう‥‥

逆にヘビメタが日本で受けるのは、音程とリズムのズレが皆無だから???

 

ニール・ヤングは、これまでも、テレビ主導の音楽プロモーションに対する

批判などを展開してきましたが、

スポティファイなどの音楽配信事業に対しても、

音楽衰退を助長する懸念を示すなど、

今なお、音楽界のご意見番として健在です!!!

私もレコードやCDが手元に欲しい派なので、

音楽配信Youtubeは、あくまで新しい音楽を探すためのカタログという認識です。

ジャケットのアートワーク鑑賞は、PC画面では物足りないのです。

 

 

そして最後は、この人

Joni Mitchellです。

オルタナには、フォーク由来のアーティストも多いのですが、

ジョニ・ミッチェルの革新性も、今回のテーマには外せませんね!

ニール・ヤング同様、少しフラットな歌唱法が、

独自のクールな世界観を醸し出しています。

 

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「Both Sides Now」

初期の大ヒット曲です。

こんなにシンプルな曲構成でも、

ギターの変則チューニングによる不思議なコードワークが背景にあることで、

歌詞のクラウド感、世界観が増してきます!

 

ジョニ・ミッチェルは、その後、ジャコ・パストリアスらとのコラボなどで、

フォークという枠から、どんどん外れてしまい、

ジョニ・ミッチェルという独自のスタイルを確立していきましたね。

90'sにオルタナとフォークとの架け橋となったスザンヌ・ヴェガあたりも、

ジョニ・ミッチェルの影響が色濃いと感じてます。

 

piyocoは、ジョニ・ミッチェルの画家としての活動にも興味があります。

いつか本物のその絵を見てみたいです。

 

オルタナティヴ・ロックの系譜を探ってみる」は、

そのうち、Part2に続けたいと思ってます!

 

ベック 最高にアートコンシャスなロック!

オルタナ音楽の「オルタナ」は、

オルタナティブ」なのか? 

オルタナティヴ」なのか?

カタカナ表記が曖昧ということは、まだまだ日本における認知度が低いということ‥‥

このブログでは、ウィキペディアの表記に合わせてみました。(忖度!)

 

タイトルに「アートコンシャス」という言葉を使いましたが、

ベックは、この表現がとても似合うアーティストだと思う。

ベックファンの皆さんには、もうそんなこと常識ですね‥‥

このブログは、私の世代や、もっともっと若い世代に、

オルタナティヴな音楽の素晴らしさを、少しでも知ってもらいたいという、

私のささやかな野望をテーマとしていますので、暖かく見守ってやってください。

 

「ベック」と聞くと、

日本では、ジェフ・ベックか、漫画の「BECK」を連想する人が多いみたい。

漫画の「BECK」は、ジェフ・ベックと、今回テーマのベックが、

ネーミングの由来らしいので、漫画の「BECK」を読んでいる方々には、

是非、ベックについても興味を持って頂きたい!!!

 

ベックの本名は「ベック・ハンセン」、

オノ・ヨーコも所属した前衛芸術集団「フルクサス」のメンバー、

アル・ハンセンのお孫さんだから、ある意味、アートのサラブレッド。

「ハンセン」は母親の性で、両親が離婚したことから、放浪し、

ティーンエイジャーの一時期、アル・ハンセンの元で生活していたらしい。

(アート・シーンに直接触れた経験は、

彼のその後の音楽活動にも、色濃く反映されてます。)

離れた父親は、特殊な信条の団体に所属していたらしいから、

社会問題となっている宗教二世のような状況だったのかも‥‥と想像してしまう。

 

不遇な幼少期というのは、ニルヴァーナカート・コバーンとよく似てる。

ベックは小柄だから、その境遇とともに、いじめの対象となっていたことも、

容易に想像がつく。

その経験は、出世作「Loser」に昇華され、

彼は、時代を代表するようなアーティストとなった。

 

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ベックの音楽は、ボーダーレスで、

ロックだけでなく、フォーク、ヒップホップ、ラテン、電子音楽などを、

縦横無人に行き来する。

それでもベックの音楽からは、ベックらしさが失われることがない。

まさに天才中の天才なのだと思う。

言葉で説明するのは難しいので、とにかく聴いてもらうしかない。

(ブログを否定???)

 

 

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アルバム「Odelay」に収録された「Devils Haircut」

オーセンティックなロックのフィーリングと、

独自のサンプリング感覚が見事に融合!!!

 

 

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日本語でデザインされたタイトルがキッチュなアルバム

「Hyperspace」に収録された「Uneventful Days」

後ろに写ってる日本車もレトロフューチャー

(「トレノAE86」という車種らしいのだけれど、詳しくないので自信ありません。)

 

日本や日本文化と親和性の高いベックは、

ボアダムスや、小山田圭吾氏のコーネリアスとも親交があったけど、

東京オリンピックを発端とした、小山田氏の「いじめ事件」の発覚は、

「元いじめられっ子」ベックには、どのように映ったのだろう?

 

 

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ポール・マッカートニーの曲を、

様々なアーティストがカヴァー&リミックスしたアルバム

「McCartney III Imagined」に参加した「Find My Way (feat. Beck)」

社会問題にもなっているディープフェイク技術を使い、

顔をポール・マッカートニーに置き換えて、歌い踊りまくるベック!!!

 

こういう試みを今でも躊躇なくやっちゃう
ポール・マッカートニーという人もまた元祖オルタナティヴの一人だと確信する。

 

 

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ベックの最新公開動画は、これ!!!

基本に立ち返ったかのようなスタイル。

若い頃、放浪してた頃を思い起こしていたのかな?

妄想は尽きません‥‥

 

 

ニルヴァーナとDQNとの関係性??

この日記で、ずっと書き続けてますけど、

私の身近な友達に、オルタナ、特に洋楽オルタナ好きは皆無。

でも、そんな友達の一人の家に遊びに行った時、

発見しました!

ニルヴァーナ」のポスターが壁に!

 

ニルヴァーナ好きなの?」って聞いたら、

「お兄ちゃんが貼っただけ」との返事。

「えっ!?」少し興奮気味に更に質問‥‥

「お兄ちゃん、ニルヴァーナ好きなの?」

「お兄ちゃん、音楽なんて全然聴かない。」

「え゛っ????」

 

この話を、職場で唯一音楽の話ができる先輩(といっても母親くらい年齢)にしたら、

「あー、それ悪そうに見えるからだよ。

私の若い頃にもあったあった。

ヤンキーがクラッシュのTシャツ着てた。

ピストルズじゃなくて、クラッシュ

あいつらクラッシュなんて、絶対聴いてないよ。」

 

うーむ‥‥確かに、

セックス・ピストルズジョン・ライドン(当時はジョニー・ロットン)も、

シド・ヴィシャスも童顔で可愛い顔。

ザ・クラッシュは、ジョー・ストラマーをはじめ、

みんなギャングっぽいお顔!? 

 

そして、確かに友達のお兄ちゃんもヤンキーっぽい!!!

 

えーっ! ニルヴァーナってヤンキーグッズだったの??

 

カート・コバーンの繊細な内省性は、他者ではなく、自分自身を否定し、

最後は自殺という最悪の結幕となってしまった。

どーして死んじゃったのさ、カート‥‥

私は、もっともっとニルヴァーナの音楽を聴きたかったよ。

 

クラッシュの曲も、聴いてると、いつも弱者の視点で歌われてて、

単なる暴動とは違う、優しさが伝わってくる。

 

見た目と心は違うんだよ!

 

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「Rape Me」って曲も有名だけど、

タイトルからして、自虐の極み。

今更だけど、誰かカートを救うことはできなかったのかな‥‥

 

 

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私の世代が聴いても全く色あせていない

ザ・クラッシュの名曲「London Calling」

 

 

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ジョン・ライドンの歌い方って、唯一無二。

フォロワーもあまり見かけない。

ビースティー・ボーイズのアドロックが真似してたけど‥‥

 

ジョン・ライドンがインタビューで、

ニルヴァーナが出てきて、ようやくアメリカはパンクを知った‥‥」的なこと言ってた。
ジョン・ライドンニルヴァーナの重要性は認めてるんだなと、

妙に納得。